ハピネス=コンパリゾン

ザワザワと緑に生い茂った葉が風に舞い、

誘われたように名前も知らない鳥たちが一斉に空へと飛び立っていく。

大きな羽を目一杯広げて。まるで自分の可能性を試すように。

 

嗚呼。

果てない空をあの鳥たちのように自由に旋回できたらどれだけ晴れやかだろう。

誰もいない大空の向こうで、ただ一人、たった一人で世界を見下ろしてみるんだ。

太陽に近い場所からは一体何が見えるのか。

 

私にはわかるはずもない。

わかるはずもないけど、でも想像せずにはいられない。

 

雑踏に塗れて薄汚れた都会の空気を忘れ、真新しい空気を目一杯吸い込んで

俯瞰するように、心の中の言葉を形付けてみたりして。

穏やか、という言葉が似合いすぎる大好きな時間。尊い時間。

ずっと、の願いが本当に永遠に続けばいいのに。

 

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たちが悪い完璧主義って本当に辛い。

 

完璧は求めたい。誰も失望させたくない。自分のイメージは壊したくない。

やりたいこともある。やらなければいけないこともある。

人より劣っているところだって山ほどある。バカにはされたくない。負けたくない。

 

でも結局は好きなことが勝って、それをやってまった比べて劣って、

自尊心とやらものを自分で削にいく。その無限ループ。

 

今までそれなりに優等生として生きてきたから

自分よりスペックの高い人に囲まれると、どうしていいのかわからない。

ただただ他人と自分を比べて、劣っている自分を自覚して、それで終わり。

特段その先に進むわけでもなく、自責の念に駆られて虚しく苦しくなるだけ。

 

幸せは音をたてない。

でも不幸せは不協和音だ。

耳がつんざけるような響きは胸が張り裂けそうな感触を育てる。

 

 

私は私。This is me.

そう思えるようになりたい。自分に自信がある人になりたい。

他人の目を気にせず、好きに生きたい。

きっとそのためには自分を褒めてあげられる人にならなくちゃいけないんだと思う。

 

日々の中に小さな幸せを見い出す。

それから始めてみようか。